2025-09-13

私(中谷)のテスト用音源と、最近聞いている音楽について。

 たまには息抜きで(笑)、私(中谷)が普段店頭やメーカーの試聴室、お客様宅でシステムを試聴する時に、いつも聴いている音源がありますのでご紹介させて頂きたいと思います。

また、最近聞いている音楽もご紹介させて頂きたいと思います。

■Diana Ross I'm Coming Out アルバム「diana

この曲は、各楽器の上下前後左右のバランスが良いです。録音は残響音が少なくタイトで、実際の生演奏の音量に近く、ボーカルは口が小さく中央に定位し、ドラムのスネアは大きな音で鳴り、バスドラムはしっかり下から鳴り、床に響きます。

ギターのカッティングは右から始まり、タム回しは左から入ります。ですので、ボーカルで中央の定位と正位相(インフェイズ)を確認して、ギターとタムで左右の配線があっているかのLRチェックが瞬時にできます。お客様宅でも最初に再生させて頂いて、さりげなく10秒でそのチェックをしています(笑)。

また、バスドラムが「ドン」と鳴った時、その部屋とシステムの中~低域にかけてのタイトさや緩さ、床や壁の状態がわかり、空間の広がり度合い、立ち上がり・立ち下りの速さ、スネアの張った音は中~高域が明瞭か抜けが良いか、天井方向への音の広がりの度合いなど、あらゆるニュアンスを一気に確認できます。この曲が適度に響いて、グルーブ感豊かに鳴らせたら、良いシステム・良いお部屋と言えると思います。

なお、この時代(1980年)はアナログ録音ですので、レコードの音が最高に良いです!デジタルでは勝てません。アナログを再生する意義は、古い音源をデジタルよりも良い音で聴くため、これに尽きると思います。1985年以前の音源は、デジタル再生よりもアナログ再生が断然良いと感じられる事が多いです。古い音源は、ストリーミングではハイレゾよりも16Bit/44.1kHzを選択するとより良い質感である事が多いですので、ご参考にして頂きたいと思います。

亡くなった先輩の角さんがよく聞いていた音源で、いつも角さんが見守ってくれていると感じられる曲でもあります。

■Nils Lofgren Keith Don't Go アルバム「Acoustic Live

この曲では、アコースティックギターならではの「音の揺らぎ」や「弦の響き(ハーモニー)の豊かさ」を確認しています。

私はギターを弾くのですが、生のアコギは音の揺らぎ(1/fゆらぎ)が感じられる心地よい楽器で、この揺らぎや響きの豊かさがそのシステムからしっかりと出てくるかを確認しています。

良い機器ほどよく揺らぎ、良くない機器ほどあまり揺らぎません(笑)。不思議な事に、製品の価格に関わらず国産の製品はあまり揺らがず、冒頭のロングトーン部では「チーン」と一直線になる事が多く、海外の製品は「チュワ~ンワ~ン」とよく揺らぐ事が多いです。

国産のメーカーの開発者に意見を聞かれたり、アドバイスをさせて頂く事があるのですが、その時は海外の製品をこの曲で鳴らして聴いて頂き、「この音の揺らぎを出してください」と言っています。ある開発者は、「その揺らぎは、あまり聞こえません」と言っていました。聞こえないのでは出しようがないと思いますが、ぜひ国産メーカーには頑張ってほしいと思っています。

この揺らぎこそが、国産と海外製との差、あるいはハイエンド製品たる音を如実に示していて、この揺らぎが大きく出るかどうかで音楽に感動できる機器かどうかがわかります。この揺らぎの大小は生々しさや空気感、躍動感や表現力の豊かさと比例しており、私の中で非常に大切にしているポイントです。

■大植英次(ミネソタ管弦楽団) The Snow Maiden:Dance of the Tumblers アルバム「Exotic Dances from the Opera」 

米国のオーディオメーカーSPECTRALの開発者であり、高音質レーベルのリファレンスレコーディングスの主催者でもあるキース・O・ジョンソン氏のお気に入りの一枚として有名な優秀録音盤です。カンターテ・ドミノと並んで、オーディオチェックディスクの2大クラシックの名盤ですね。

この曲は、2階席の最前列で聴いているかのようにホールの残響音・空気感がよく収録されており、解像度・定位感・演奏も素晴らしいです。グランカッサの低音は圧倒的で、床を揺らします。音の広がり感や音の余韻の伸び・明暗・大小・強弱のニュアンスを確認するのに最適です。

なお、このアルバムは1996年録音ですがアナログ録音ですので、レコードの音が最高に良いです!ニルスのアコースティックライブと共に、オーディオショウで評論家先生がよくアナログで演奏されている作品でもあります。


以下は、私が最近聞いているアルバムをご紹介させて頂きたいと思います。

■藤井風 アルバム「Prema


藤井風のアルバムは全部好きですが、作詞・作曲・歌・ダンス・音のすべてが素晴らしく、唯一無二の才能・センスで、まさに天才だと思います。音質テストでは、アルバム「HELP EVER HURT NEVER」の「死ぬのがいいわ」をよく再生しています。

■BABY METAL アルバム「METAL FORCE


ベイビーメタルは進化していますね!最新アルバムが米国のビルボードチャートで初登場9位と世界的に人気となっており、楽曲もライブの演奏もアルバムの録音・音質も良いと思います。

■ART-SCHOOL アルバム「Dreams Never End

私は普段ロックしか聴かないのですが、昔20代の時にバンド活動をしていまして(笑)、その時好きだったバンドはEllegardenAsian Kung-Fu GenerationStraightenerArt-Schoolでした。

中でもアートスクールが大好きでした。今回の25周年記念アルバムは彼らと親交のある豪華なアーティストたちによるトリビュートアルバムで、いかにアートスクールの楽曲が素晴らしかったかを再認識すると共に、他のバンドによるアレンジやアートスクール愛により素晴らしいアルバムに仕上がっています。


以上、また機会がありましたら音楽のご紹介もさせて頂きたいと思います♪

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